Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉



「かーのじょ、一人っ?」


「!?」




いきなり誰かに肩に腕を回され、びっくりして振り向いた。


ガラの悪い男が3人いる。


中でも一番チャラそうな奴が、私の真横に立って肩を腕を回していた。


どこから湧いて出てきたんだろう。


さっきまでいなかったのに。




「え、キミすっげー可愛いじゃん!!
俺らが遊んだげるよ。どこ行きたい?」


「いらない」


「そう言わずにさ〜。
こっちは3人だし、1人来てくれればちょうど4人になるじゃん?」


「そんなの知らないし。離してよ」


「そっかー。じゃあ強制連行で」




右手首を掴まれ、引っ張られる。


もう片方の手首は他の男に掴まれた。




「ちょっと、離してよ!!」


「大人しく一緒に来るなら離すけど?」


「意味わかんない!!
やめてよ、彼氏と来てるんだから!!」


「はぁ〜?何言ってんだよ、さっきからずっと一人じゃん!」




それは蓮央に用事があるからだし!!


...本当、最悪。

初っ端からこんな奴らに捕まるなんて。


返り討ちにしてやってもいいけど、ここは人目が多すぎる。


どこか目立たないところでやるしかない。


そう思って抵抗する力を緩めると、ヤンキーたちはさらに調子に乗り始めた。




「おっ、乗り気になった〜?」


「さては彼氏にフラれた?ぎゃははっ!!」




振られてないですし。

今日はデートしに来たんですけど。


コイツら、ムカつく。


けど、我慢我慢...。


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