Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
ガチャリと音がして、男がドアを開ける。
入っていいのか、否か。
そんなことを悩む暇もなく、連れ込まれた。
蛍光灯が光る、広い部屋。
殺風景で、無機質な部屋。
そこに彼らはいた。
テーブルを囲むようにして置かれる3つの大きなソファーにそれぞれ座り、それぞれのことをしている彼ら。
騒いでいる銀髪男。
それを止める黒髪男。
ゲームに熱中している赤髪男。
その隣でくつろぐ緑の髪の男。
4人の男が、そこにいた。
そのうちの一人、黒髪男が振り返る。
「やっと帰ってきたか、蓮央。あれから諒真押し付けられて大変だったんだからな」
「あぁ、お疲れ」
「他人事かよ...。
てかそれより、そいつは誰だ?」
彼の視線が私に移る。
それと同時に、他の3人の視線も突き刺さった。
...鋭い視線。
特に、銀髪男の視線が強いような...?
と思っていると、銀髪男は立ち上がって私に近づいてきた。
...なぜか目をキラキラさせながら。