Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
私は圭太の正面にまた座らされ、大人しく話を聞くことになった。
「俺ら【睡蓮】の最終目標は、世界のトップに立つことだ。そのために何度も【桜蘭】を倒そうとしてきたが、俺らの力だけじゃ敵わない」
「...ふぅん。で?」
「あぁ、そこでだ。
お前は〝黒薔薇〟だろ?最強と呼ばれるお前にも協力してもらって、俺たちは【桜蘭】をぶっ潰したいわけだよ」
「はぁ...?つまり、私を利用するってこと?」
「...まぁ、結果論で言えばな。
けどお前だって奴らに復讐したいわけだし、悪い話じゃないだろ?」
何それ。
堂々と『お前を利用したいから仲間になれ』なんて言われて、ハイ分かりましたとか言うバカいんの?
そんなの従うわけないじゃん。
頭おかしいんじゃない?
「お断り。私は私で復讐するから」
「...だってさ、蓮央」
「んなの俺が認めねぇよ。これは命令だ」
「は?アンタ何様のつもり?」
「総長様に決まってるだろ」
バッカみたい。
...本当に馬鹿みたい。
ムカつく、こいつ。
少し顔がいいからって調子乗んなよ。