Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
「...いい加減にしてよ。迷惑だから」
「なんで迷惑なんだ?俺らと協力した方が、【桜蘭】への復讐の成功率は上がるぞ」
「アンタらが強いのは分かる。けど、そもそも目的が違うでしょ」
「目的ねぇ...。奴らを潰すって点では一致してんじゃねーの?」
...そう言われれば、そうだけどさ。
言い返す言葉を探していると、目の前に銀髪が現れた。
...諒真、だ。
「まーまー、難しい話はやめやめっ!!
酒でも飲んでゆっくり話そうぜ?」
「お前...そう言ってただ単に飲みてぇだけだろーが」
「だって諒真サンには難しい話は無理だもん」
「だもん、とか言うな。気持ち悪い」
「ひでぇ!!諒真ちゃん傷心!!」
「あーはいはい分かったから座れ、諒真」
圭太は無理やり諒真を座らせると、深々とため息をついた。
...気持ちは分かる。
こんな面倒くさい男、よく扱えるな。
そんなことを思っていたら、彼は私に向き直った。