Am I What Colors?ー元姫の復讐ー〈リメイク版〉
「さっさとお金返してくれません?」
「何でウチが?」
「とぼけてもムダですけど」
「逆ギレ?マジで何なんですかぁ〜?」
バチバチと睨み合っていると、ギャルの背後から数人の男たちが歩いてきた。
髪を染めてチャラチャラして、アクセサリーをたくさんつけてる男たち。
ギャルの1人の肩をポンと叩いた。
「何してんだ、お前ら」
「ヒデキ〜。この女、ウチらに言いがかりつけてくんだけどぉ〜」
「えー?そりゃあ見逃せねぇなぁ〜」
ニヤニヤと笑う男。
身構えていると、そいつは近づいてきて、自販機にバンッと手をついた。
私は自販機と男に挟まれている状態。
...気持ち悪い。
睨みつけても、そいつは気味悪く笑うだけ。
「俺らのツレに喧嘩売るとか、可愛い顔してんのにやるじゃ〜ん」
「そっちが悪いんでしょ」
「ひゅー、気強いな〜。キミみたいな子、めっちゃタイプだわ〜」
「どうでもいいけど離れてくれない?
あとお金も返してよね」
「俺らと遊んでくれたら考えてやるよ〜」
...諒真さん並に話が通じないバカがいた。
でも、どうしよう。
コイツらをやっちゃうのは簡単だけど、下手に騒がれたら遠足の意味がなくなる。
かと言ってお遊びに付き合うなんてもってのほかだし。
とにかくこの距離感どうにかしてほしい。