すっぴん恋愛【バレンタインデー】
バレンタインデー当日の朝。
雪菜は企画課のフロアに足を一歩踏み入れたところで、固まった。
(なに、あれ?)
竜哉が女性社員に囲まれていたからだ。
みんな箱やら袋やら持っている。
そして、その中身はチョコだと簡単に推察できる。
以前、竜哉に社内で近付く女はいなかった。
髪の毛ボサボサで、大きな黒縁メガネをかけていてダサかったからだ、
だけど、今の竜哉は違う。
髪はきれいに整えられているし、メガネもかけていない。
ドーンと惜しげもなく出している顔は、誰もが認めるイケメン。女性社員は竜哉を見る目を変えた。
でも、いつも隣に社内一と言われる美人の雪菜がいたから近付くことを諦めていた。
雪菜も自分と竜哉の間に入れる人はいないと思っていた。
それなのに、この状況はなんなのか?
「へー、笹木、モテモテだね」
「は、速水さん……」
雪菜は企画課のフロアに足を一歩踏み入れたところで、固まった。
(なに、あれ?)
竜哉が女性社員に囲まれていたからだ。
みんな箱やら袋やら持っている。
そして、その中身はチョコだと簡単に推察できる。
以前、竜哉に社内で近付く女はいなかった。
髪の毛ボサボサで、大きな黒縁メガネをかけていてダサかったからだ、
だけど、今の竜哉は違う。
髪はきれいに整えられているし、メガネもかけていない。
ドーンと惜しげもなく出している顔は、誰もが認めるイケメン。女性社員は竜哉を見る目を変えた。
でも、いつも隣に社内一と言われる美人の雪菜がいたから近付くことを諦めていた。
雪菜も自分と竜哉の間に入れる人はいないと思っていた。
それなのに、この状況はなんなのか?
「へー、笹木、モテモテだね」
「は、速水さん……」