ハルナイロ
第1色 出逢い
「三雲さん、三雲さん!!三雲ー!」
「は、は、はいはい!はい~!!!!」
私は思わず立ち上がってしまっていた
「「「「はははっはは!!」」」」
クラス中のみんなが笑っている
顔を真っ赤にしながらすごすごと席に座る
「まったく…。三雲さん!次の所読んで」
「は…はい。えっと…ヒロシは頭の中で」
取り敢えず、どこまで進んでいるのかさっぱりわからない榛名は適当に読んだ。
すると空かさずこっそりと隣の席の親友の三宅彩(みやけあや)が教えてくれた。
「ちょっと榛名!360ページだよ…!」
ありがとう彩~と目で合図を送り、軌道を修正し、なんとかその場を乗り切った。