ハルナイロ

「おはよう！榛名ちゃん！昨日は大変だったのよ～～～！」




へ？！大変だった？！




「ねぇ、ママ！！私昨日どうやって帰ってきたの？」




私は直ぐに一番気になっていたことを質問した




「三浦君のお家の執事さんが車であなたを送ってくれたのよ！バスで寝てたみたいだから…！」




ん？！そのスクールバスに執事さんが乗っていたのかな…？




ってそんな訳ない～～～～～！




もしかすると…、あの男に運んでもらっちゃってたり…してない…よね？




「ぎゃーーーあああーーーー」




なんてこったーー！！まさか私、アイツに仮を作ってしまったってことだよね…




寝顔見られたとか恥ずかしすぎて死んでしまいたい～～～泣




「榛名ちゃん…？どうしたの？いきなり叫んだりして…！」




ママが私を見兼ねて心配していた




「うるさいぞ、榛名！大きい声出すなよ」




朝食を黙々と食べていた弟が、叫ぶ




ううぅ～～～だって～～～泣




私は無言で弟を睨み付けながらママに言った



「なんでもない！！！！」