ハルナイロ
私は直ぐに自室へ向かい、クローゼットの奥にあった白いワンピを適当に引っ張り出して着た
髪型をいつものように密編みにし、眼鏡をかけてママと三浦家へ行った
「ねぇ、向こうは私たちが来ること知っているの?」
私は気になって質問した
「ええ!執事さんが送り届けてくれた時に、明日にでもお礼に伺うって言ったら、そんな!お構い無くって言ってたけど、最後には伝えますって」
「それで、今日の10時辺りに電話があって、お待ちしてますって」
私はそれを聞いて少し安心した
「そうなんだ、それ持ってくの?」
母が手にしている紙袋を指さして聞いた
「そうよ!良かったわ~前もって買っておいたクッキーが役に立って」
何故か嬉しそうな様子を見て私は思わず笑いながら言った
「そうだね…!」