ハルナイロ


参考の為と先生が大量の高校のパンフレットを教卓の上に並べた。





「はーーい、みんな!高校のパンフ沢山あるから、よく見て考えて進路決めてね」




空かさず、みんなが一斉に教卓に集中したと思ったら、窓から風がぶわっと入ってきた。




さて、私も見に行くかと彩と一緒に立ち上がって教卓へと歩みを進めると、下に一枚のパンフが落ちていた。




「落ちる…落ち…!縁起悪!!!!」




私はそう言いながら拾い上げ、パンフをじっくりと見た




  秀鈴麗高校(しゅうりんれい高校)?




なになに?えっ!芸能学部の名門高校?!





これがこの高校との出逢いであり、中学を卒業した私は、晴れて4月から、この秀鈴麗高校へと進学するのである。

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