君にあずけたもの
『岬』
声が聞こえる…
『岬?』
私の大好きな曲が
聴こえる…
そして、
聞き慣れた安心する声が私を呼んでいる
『岬』
眩しい光のあとだから まだ目が慣れないせいか 辺りはぼんやりとしていた。
それでも
目を凝らしてみた
そこには
私の大好き友達
紗香が私を覗きこんでいた。
『やだぁ~岬ったらぼっーとしちゃってさぁ…テンション劇落ちじゃんよぉ~』
笑いながら紗香が言う。
なんだか 懐かしい気がするのは なんでだろう?
『岬の番だよ』
紗香が私に
マイクをむける。
ぁあ、私
カラオケにいるんだ
マイクをとろうとすると、すぐ様誰かが私の前からマイクを奪った
そちらに目をやると
マイクを奪ったのは
もう一人の私だった…
(ぁあ そうか…
私幽体離脱してるんだっけ……
記憶を見てるだけなんだった)
それにしても
どぉして、要は
私をこの時間に戻したんだろう?
『あれ?違った?』
この声ゎ?
振り返ると 要がいた