君にあずけたもの
どれくらい走ったんだろう…

息が苦しくて
胸が苦しくて
私は走るのをやめた。

周りを見渡すと
見覚えのない場所に来ていた。


(ここ 何処だろう…)

見えるのは小さな鳥居だけで、後は 木 木 木……


やばぃ…ひたすら、真っ直ぐ走ってきたけどこんなとこ、来たことない。

あまりにも暗くて薄気味悪い その場所は
すぐにでも立ち去りたいほどの所だった…

『ねぇどうしたの~』
声の方を見ると、
そこには見たことがないホスト系の男の子二人がいた。

私は 無視して
来た道を
戻ろうとした。

『ちょっと~無視しなくてもいいんじゃない』




< 28 / 97 >

この作品をシェア

pagetop