君にあずけたもの
私が その場を去ろうとした時、

腕を引っ張られた…
振り払えない程の強さで…


「や…やめてよ」

男二人は、嫌みな笑みを浮かべていた。

『可愛いねぇ~』

気持ち悪いっ。

吐き気がするよ。

「離してよ」

言いかけた瞬間、
その場に押し倒され、背中を地面に強く打った。

息が一瞬、止まってしまうくらいの衝撃だった…


怖い。


初めて そう思った。


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