君にあずけたもの
部屋をでても
すぐには歩けなかった…

部屋のドアを閉め
ドアによりかかりながら私は涙が溢れないように 上を向いた。

背中の後ろからは
二人の笑い声が
かすかに 聞こえた…




指輪してないんだね
やっぱり…
忙しいだけじゃないんだろうね。



確実に 何かの歯車が微妙にずれ始めているのを確信していた。



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