君にあずけたもの
「私の行動だけ見るんじゃなくて、人の行動を見に行く事は可能」
私は、要に聞いた。
『また、無茶言うなぁ』眉をひそめる要。
「だめ…かなぁ」
『できるけど、何があっても誰にも触れるなよ!いいなっ』
要は きつく私に言った…
「わかった」
『で、いつ?どこの記憶に行きたいんだ?』
私は迷わず言った。
そう、最初から決めてたんだ。自分の目で確かめたいから…
「陸と、一緒にいたいの。私の人生…残り三時間を一緒に過ごしたい」
『死んだ理由は知らなくていいのか』
要の眼球が今にも落ちてしまいそうなほど、目を見開いてビックリしている。
「それでもいいよ。なんとなく事故だってわかったし…死んだ理由知ったって何も納得できないけど、最後の時間、陸の近くにいられたら私は幸せだから…」
『呆れた女だな』
また 冷たい表情の要
…要(死神)には 感情はないのかな
要は 再びブレスレットをかざした。
光が放つ瞬間、小さく要が声を発した気がした。
『あるよ…』