君にあずけたもの
また 同じ感覚だ…


目が まだ慣れてない……


うっすら ミエかけたのは 見覚えのある陸の姿だった…


(陸…)

なぁんか懐かしい気がするな…



バスの一番後ろの席のど真ん中…

ガラガラのバスに

聞こえるのはエンジン音と…聞き慣れた放送

夕焼けが 陸の少し傷んだ茶色の髪を透き通らせていた。


「陸…」

思わず 頬にキスしたくなるような寝顔。


私はいつの陸に会いに来ているのかな?


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