君にあずけたもの
「陸…」

先生は泣きながら陸の背中に抱きついた。

『大丈夫か?』
優しい陸の声…

抱きつかれた手を、そっと握った陸はそっと先生の方を振り返った…

黙って、ただただ涙を流す先生の涙を陸は手で拭き取り顔を近づけた。

(な…なに?この展開?)

胸がきつくなってくる胸騒ぎがする。


先生は 黙って陸に口づけた。


陸は 先生を自分に引き寄せる…

(これって、どういうことなの?)

陸は先生のシャツを静かに脱がしはじめた。
私の気持ちとは裏腹に陸の行動はとまってくれない。声を出したくても 届かない。

なんで私はこんなところにいるの



イライラするんだか
悲しいんだか
よくわからないけど
二人から目を離せないのは明らかだった。


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