君にあずけたもの
今私の目の前にいるのは、紛れもなく私が大好きな陸がいる。


だけど…

なんか 違う。




『オレ流記憶戻しツアーは、まだ続くぞっ』

要が言った。


「ツアーって…他人事だと思って楽しまないで」

『知りたかったんだろ?指輪を外した訳』

(また、気持ち読まれてるし)

「そうだけど…」
『知りたいのに、今更知りたくなかった…とか?』
「べ…別にそうゆうわけじゃなくて…」
(そうだけど…)

『勝手だな。人間は』
要の言葉に頭がきた。
「なによ、その言い方じゃぁ死神はそうじゃないっていうの?要なんて、冷たすぎて人を大事に思えないじゃないそんな人に言われたくないし」

沈黙が続く…

要が、 今までと少し違う表情をしている気がした…


(ちょっと、言いすぎた?…かな?)


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