君にあずけたもの
暫くすると 要が口を開いた…

『この子はレベル2なんだよ。この時までの辛さは彼には乗り越えられる辛さだから、死のうとしても死ねないようになっているんだよ』

「なってるだなんて…今はたまたまネクタイが切れただけじゃない。これが仮に切れなかったものをもってきたら話は違うし」

『そしたら、誰かに止められるとかだな…絶対に死ねないようになっているんだよ』

「そんなことってあるのまるで操り人形じゃない…」

『そうかもしれないな…ルールがあるから、思う通りにはならないようになってんだよ』
「自分が自分じゃないみたいだな…それじゃあ」

『人の辛さってのは耐えられるだけのものしかやってこないんだよ』

「いくら、耐えることができたって辛いことはないほうがいいじゃない」

『あぁ…そうだよな。でも、辛さに耐えた奴はそれなりの指名があるからなんだよ。例えば、そこらの成功者いるだろだいたい平均でレベル8なんだよ』


「レベルはいくつが最高なの?」

『10だよ』
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