君にあずけたもの
そこには、私が知っている陸よりも少し大人になった陸がいた。


(陸…)


『ノリくん、勝手にどっか行っちゃったら駄目でしょう。』
ノリくんという男の子が陸の顔をみて笑っている。


陸の子供かな…

目元が似てるやあ…

結婚したんだね。


「ママ…」
ノリくんが見てる方向から歩いてくる赤いミュールが見えた。



先生。



そっか、結婚して子供が生まれて幸せな生活を送ってるんだね。

良かった。



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