ウソツキの恋〜少女の物語〜
今日もいじめられるために学校に行った。
この時にはいじめはエスカレートしていて上履きに画鋲を入れられたり、ハサミで切られたり。
それでもこの時までは我慢出来たんだ。

その日の昼休み手紙で元親友に呼び出された。
いじめられると思ったが無視したらさらに酷いことをされると思って大人しく行った。

『リサ、来てくれたんだね……』

『うん……』

『……ったすけてあげられなくてっ、ごめんっ!グスッ』

『………え?』

『わたしもいじめられるのがこわかったのっ』

この時私は強い憤りを感じた。

『………なにいってんのっ!?』

『……え?』

相手は予想外の私の反応に吃驚していた。

『……なに?いまさらあやまってゆるされるとおもってんの?そんなかんたんにゆるせるわけないじゃん!

……あんただけでもわたしのみかたになってくれるなんてかんがえてたわたしがばかだった』

そのままその場を立ち去った。
泣き声が聞こえるが私は悪くない。

教室に行ったまでは覚えているがそのあとの記憶が無い。
ここからは私が聞いた話になるが、私は急に暴れだしたらしい。
それも手がつけられないほどに。
今まで我慢してたイライラが爆発してしまった。

その後私は精神科に連れていかれた。
病院は学校なんかより居心地いい空間だった。
先生は話し相手になってくれて看護師さんは褒めてくれた。やがて私はそんな先生や看護師さんに憧れを抱いていたんだ。

この時からの私の夢。

それは
────看護師。


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