君がどんなに振り向かなくても好きだよ

するといきなりチャラリラリラ♪という携帯の着信音が二人の間で鳴り響いた、




それは俺のものではなくどうやら彼女のもののようだ



彼女は一旦俺から離れていつの間にかポケットにしまっていた携帯を取り出し画面の連絡先の相手を見ては慌てて笑顔を作り電話に出る



「もしもし、川瀬（かわせ）さんですか？」


さっきよりも明るく振る舞う彼女はいつもバイト先で見ているいつもの姿だった



「あ、すみませんまだ作っている最中で…本当にごめんなさい。」



電話をかけている相手は目の前にいないのにペコペコとお辞儀をする



普段見ている花屋での彼女の姿



ふと思ったのはなんでそんなにも偽る必要があるのか気になった事だ