君がどんなに振り向かなくても好きだよ
─︎─︎─︎─︎─︎─︎─︎─︎─︎─︎…。
「って馬鹿なのお前」
「いきなり失礼だな」
昼休み、話したことはないけどいつも女の子ばかり連れ回している男、飯田半助(いいだはんすけ)を校舎裏に来てもらい悩んでいることを話せば馬鹿にされた
やっぱりこんな奴に話すんじゃなかった
「お前その調子じゃわかってねえだろ。いいか?女ってのはな、好きになったやつでもすぐに別の人を好きになるもんだ」
「なに、女に恨みでもあんの?」
「ない、けどそういういきもんだよ」
「ふぅ〜ん、じゃああの子もそうなのか…」
そういう風には見えなかったけど
「どの子かは知らんけどそういうもんだよ」
「ふう〜ん…」
「はぁ…そんなのんびりしてるとその子もいつの間にか彼氏とかできちゃうかもよ。んじゃあそろそろ俺はこのあと彼女とデートの約束してっから。」
「あぁ、アドバイスありがとうな」
そういったときにはもういなくなっていた
まぁいいか、何はともあれこれであの子に近づける
楽しみだなぁ
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「あ、いたいた半助く〜ん、どこいってたの?」
そういって近づいてくるのは女の子は男の腕を絡めわざとらしく胸を当てる
男はなにもないようにいつもと同じように言う
「なんでもないちょっと呼び出されただけだ」
「もしかしてまた、告白ぅ〜?もう、葉月嫌になっちゃう〜」
「間違ってはいねえな、男だけど」
「え"っ!?」
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