南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )



「ちょっと瀧、昼間っからセクハラ?」


ブクッと頬を膨らませて瀧を睨めば、私の睨みなんて何のそので、当たり前のように私の隣の席へとおぼんを置いた瀧。


ガタン、と大きな音を立てながら椅子に沈んで『あー、腹減ったァ』なんて目の前のカレーに目を輝かせている。


子供か!
お前は給食を楽しみにしてた小学生か!!


しかも私のこと、丸無視か!?



「瀧のくせに、むっかつくぅう!!!」


「あ、美味そうなプリン。もーらいっ」


「あぁ!ちょ、それ私の!だめ!」



ひょいっと私のプリンを横から奪い取って、私の届かない高さまで掲げた瀧に、取れないと分かっていながらピョンピョン跳ねてしまうのは


人間の性だと思う。



「まーたやってんの?お前ら」


「お、久しぶりじゃん、奏(かたな)!相変わらず、コイツらはいつもこんな感じよ。いい加減付き合えばいいのに」



私と瀧のいがみ合いが続く中、爽やかに登場した奏は同じくこども学科の生徒で、瀧と仲良しなメンズだ。


最近は実習が忙しくてあんまり顔を合わせていなかったせいか、久しぶりの奏がやけに爽やかに見える。

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