南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )


必死に口の中からサンドイッチをなくした私は大学に入ってから初めて瀬那が話しかけて来たことに少なからず動揺しながら


それでも嬉しくて、瀬那を見上げてニヤニヤが止まらない。



「ニヤニヤすんな」


「だって、初めてなんだもん!大学でこうして瀬那に話しかけられたの!嬉しくって今なら飛べそう♡♡100m走5秒で走れそう♡♡」



てっきり嫌なんだとばっかり思ってたから、余計に嬉しいんだもん。


ギューッと瀬那の腕に自分の腕を絡めて、ドヤ顔で和葉ちゃんを見れば案の定、今にも目ん玉とびでそうな顔で私を見るから思わず笑ってしまう。



だから言ったじゃんか。
私は正真正銘 南 瀬那の婚約者だって!!♡♡



「紹介します、私の未来の旦那様です♡♡」



顔の横でピースして、ニカッと笑う私。
何にも言わない瀬那。


絶句するみんな。


「ほ、本気???佑麻の妄想でも夢でもなくて!?」


「だから、本当に本当なんだってば!」



未だに信じられないとばかりに声を張り上げる和葉ちゃん。私はむしろ、逆に何がそんなに信じられないの?と聞きたいくらいだよ。


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