南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )


だけど今の私はそんなのどうでも良くて、



「それはつまり、瀬那は私とずーっと一緒にいたいってことですね?もうなんなら抱き枕にして眠りたいってことですね?1mmも離れたくないってことですね?」


「……どこを解釈したらそうなったんだよ」


「あぁ、ついに新婚生活開幕!?夢にまで見た瀬那との毎日!!嬉しくて今なら東京タワー自力で登れそう!」


「いや……登らなくていいから」



ガシッと鍵ごと瀬那の手を握りしめて、何度も何度もブンブン振り回せば心底嫌そうに顔を歪められてしまったけれど、


知ってるんだからね。


瀬那が、私のことすっごい好きだってこと!
ふふっふ〜ん♪♪



「……でも、相談してくれたら一緒に探したのに。1人でアパート決めるの大変じゃなかった?落ち着いてからでも良かったのに」



ただでも忙しい日々を送っている瀬那のまさかのサプライズにジーンと胸が熱くなる。


まさか瀬那が2人暮らしを提案してくるなんて夢にも思ってなかったから、素直に嬉しい反面、どこか戸惑っている自分もいる。

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