南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )


***


結果、昨日は全然 眠れなかった。

同じベッドで寝てるのに、お互い背中を向けて寝るのがこんなにも寂しいものだなんて初めて知った。


瀬那がシャワーの間に先にベッドに入ったのに、瀬那の寝息が聞こえてきても尚、私の目は冴えたままで。


なんなら、さっきの今でもうそんなスヤスヤ寝れちゃうの?と、少し瀬那の神経を疑うくらい……そりゃもう本当に全然眠れなかった。


だんだんと外が明るくなり始めた頃、ようやくウトウトし始めた私は、ついにそこで事切れてしまったらしい。


案の定 次に目が覚めた時、隣にはもう瀬那の姿はなかった。



別に喧嘩したってわけじゃないけれど、何もなかったことには出来ないレベルで、変に意地を張ってしまったせいで今更どうやって関係を修復すればいいのか分からない。



機嫌が良い時も悪い時も、一緒に住んでる以上避けては通れない。これが……同棲の辛いところなのかもしれない。



「はぁ……」



1人深い深いため息をついた私は、今日の講義を終えてから、瀧にざっくりと礼状の書き方をレクチャーしていつものカフェへとやって来た。

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