南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )


瀬那の負担になっているんじゃないかって、瀬那を幸せにするなんて私に出来るのかって……。


最近の忙しい瀬那を見て、余計に自信がなくなっていた。



「……私、マリッジブルーなのかも。ど、どうしよ茉央ちゃん……」



「私から話を振っておいてなんだけど、マリッジブルーはほら!比較的みーんなが通る道らしいから。そんなに深く考えないでいいんじゃないかな?

多分、今2人はスキンシップが足りてないんだろうなぁ。

南くんだって佑麻ちゃんのこと好きなんだから、そこは自信もって押し倒しちゃえばいいと思うよ!」



半ば適当な茉央ちゃんの言葉を、今の私は珍しくポジティブには受け止められない。


今私、顔から生気抜けてるかも。
いや、絶対抜けてる……。


「……押し倒して本気の拒絶を受けた時は、茉央ちゃん夜通し慰めてくれる?」


「と、とにかくさ!今は気持ち的に少し不安定かもしれないけど、きっと結婚式までの間にいつものラブパワー全開な佑麻ちゃんに戻ってるって!」



え……なんで夜通し慰めてくれるかどうかに返事がないの?


あれ?茉央ちゃんもしかして、ギガネガティブ佑麻ちゃんのこと若干面倒くさいと思ってる?


やだよ。
お断りされたって、夜通し慰めてもらいに行くんだからね!夜勤明けだろうとなんだろうと、なんなら次の日の朝がどんなに早かろうが、


絶対 夜通し慰めてもらいに行くんだからね!!!


いや、その前に押し倒すとかまず無理だった。
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