南くんの花嫁( 猛 烈 修 行 !! )
「確かに、瀬那は勉強にバイト、どっちも頑張ってて本当に凄いなって思うけど。私だって、何もしてないわけじゃないよ」
「っ……」
「掃除だって、洗濯だって、まだ上手にできないけど私なりに料理だって頑張ってるつもりだし、保育士になるための勉強も、時間見つけて頑張ってるよ」
一度言い出したら止まらない。
本気で瀬那に呆れられちゃうかもしれないって思うと怖いけど。
だけど、もう……全部言ってしまおう。
「私は、疲れた時に瀬那に甘えたいって思う。瀬那にギュッてして欲しいって思う……これは、ワガママかな?私だってたまには瀬那に"頑張ったね"って、たった一言褒めて欲しい時があるよ」
「……っ、」
「私は瀬那と二人で頑張りたいのに、瀬那はいつも一人で頑張ってる。私が頼りないから?それとも、一人が楽だから?」
ボロボロとこぼれ落ちる涙は、瀬那の目にどう映っているんだろう。
泣くのはズルいって思うのに、私の涙腺はそんなの知ったこっちゃないとばかりに緩んでいく。
「ねぇ、瀬那?何も言ってくれないの?」
私は瀬那に、どんな言葉を期待してたんだろう。
ううん、違う。
どんな言葉も、今はきっと嘘に聞こえてしまうんだ。
──ただ、一度。
ギュッと強く抱きしめて欲しかった。
瀬那からの"好き"に満たされたかった。
「……ごめんな」
「っ、……しばらく、実家に帰るね。正直、今は瀬那といるのがつらい」
ただ、それだけ。
たったそれだけの、私のワガママ。
「っ……」
「掃除だって、洗濯だって、まだ上手にできないけど私なりに料理だって頑張ってるつもりだし、保育士になるための勉強も、時間見つけて頑張ってるよ」
一度言い出したら止まらない。
本気で瀬那に呆れられちゃうかもしれないって思うと怖いけど。
だけど、もう……全部言ってしまおう。
「私は、疲れた時に瀬那に甘えたいって思う。瀬那にギュッてして欲しいって思う……これは、ワガママかな?私だってたまには瀬那に"頑張ったね"って、たった一言褒めて欲しい時があるよ」
「……っ、」
「私は瀬那と二人で頑張りたいのに、瀬那はいつも一人で頑張ってる。私が頼りないから?それとも、一人が楽だから?」
ボロボロとこぼれ落ちる涙は、瀬那の目にどう映っているんだろう。
泣くのはズルいって思うのに、私の涙腺はそんなの知ったこっちゃないとばかりに緩んでいく。
「ねぇ、瀬那?何も言ってくれないの?」
私は瀬那に、どんな言葉を期待してたんだろう。
ううん、違う。
どんな言葉も、今はきっと嘘に聞こえてしまうんだ。
──ただ、一度。
ギュッと強く抱きしめて欲しかった。
瀬那からの"好き"に満たされたかった。
「……ごめんな」
「っ、……しばらく、実家に帰るね。正直、今は瀬那といるのがつらい」
ただ、それだけ。
たったそれだけの、私のワガママ。