素直になれない
「どう呼ぼうが俺の勝手だ」
もう何度目だろう。
日向先生がこの病院に来て私を見つけたあの朝礼の時から、彼は私の事をリンと呼び、それを止めて欲しいと頼むのは。
その度に同じ答えが返る。
それでも救いなのは、他のスタッフがいる時にはその名前では呼ばずに「おい」とか「おまえ」呼び(それだって嫌なんだけど!)をしていること。
「……もういいです。戻ります」
結局は私の方が折れている。
言い合いをすることすら嫌。
それなら折れて早く離れる道を選びたい。
失礼します、と頭を下げて足早に診察室を出た。
呼び名の事も、何かにつけ私を呼び出し文句を言うことも、ほとほと疲れた。
中には明らかに私には関係ないことだったりしたこともあった。
どうして私ばかりに?と彼への印象は悪くなる一方だ。
かと言って、そんな理不尽な態度は全て私が悪いせいだと周囲に思い込ませているところがすごい。
他のスタッフへの態度が私の態度と180度違えば、皆がそう思っても仕方ないのかもしれない。
もう何度目だろう。
日向先生がこの病院に来て私を見つけたあの朝礼の時から、彼は私の事をリンと呼び、それを止めて欲しいと頼むのは。
その度に同じ答えが返る。
それでも救いなのは、他のスタッフがいる時にはその名前では呼ばずに「おい」とか「おまえ」呼び(それだって嫌なんだけど!)をしていること。
「……もういいです。戻ります」
結局は私の方が折れている。
言い合いをすることすら嫌。
それなら折れて早く離れる道を選びたい。
失礼します、と頭を下げて足早に診察室を出た。
呼び名の事も、何かにつけ私を呼び出し文句を言うことも、ほとほと疲れた。
中には明らかに私には関係ないことだったりしたこともあった。
どうして私ばかりに?と彼への印象は悪くなる一方だ。
かと言って、そんな理不尽な態度は全て私が悪いせいだと周囲に思い込ませているところがすごい。
他のスタッフへの態度が私の態度と180度違えば、皆がそう思っても仕方ないのかもしれない。