素直になれない
過去の恋の清算
「普通置いて帰るかな」
ボソッとこぼした愚痴を、目の前の真柴は面倒くさそうに拾ってくれた。
「あんた酒癖悪すぎ。あんなにベロンベロンに酔っ払った米袋2つ分私が運べるわけないでしょ」
「米袋2つ分って、60㎏?私体重そんなにないし!」
「意識のない人間はね、実際の体重よりはるかに重く感じるもんなの!」
真柴の切り返しに、ウッと詰まった。
確かに。意識のある人間とそうでない人間の体感する重さは違うって仕事柄理解してますけども。
「でもだからって、なんで日向先生を呼ぶかな……実家に連絡してくれれば弟とかいたのに……」
「実家に電話したよ?そんで弟くんが迎えに来る予定だったよ。それが現れたのが日向先生だからこっちだって焦ったよ」
「え……まじですか」
「マジです」
今日真柴に話を聞くこの瞬間までは、薄情な友人を呪ったもんだけど。
今すぐ陳謝します!
「ごめんなさい。ご迷惑おかけしました」
ボソッとこぼした愚痴を、目の前の真柴は面倒くさそうに拾ってくれた。
「あんた酒癖悪すぎ。あんなにベロンベロンに酔っ払った米袋2つ分私が運べるわけないでしょ」
「米袋2つ分って、60㎏?私体重そんなにないし!」
「意識のない人間はね、実際の体重よりはるかに重く感じるもんなの!」
真柴の切り返しに、ウッと詰まった。
確かに。意識のある人間とそうでない人間の体感する重さは違うって仕事柄理解してますけども。
「でもだからって、なんで日向先生を呼ぶかな……実家に連絡してくれれば弟とかいたのに……」
「実家に電話したよ?そんで弟くんが迎えに来る予定だったよ。それが現れたのが日向先生だからこっちだって焦ったよ」
「え……まじですか」
「マジです」
今日真柴に話を聞くこの瞬間までは、薄情な友人を呪ったもんだけど。
今すぐ陳謝します!
「ごめんなさい。ご迷惑おかけしました」