素直になれない
昨夜のメールの返信がなくてモヤモヤしてた間、ずっと真柴に対してグチグチ思ってた分まで謝ります。
今朝になってメールが届いて、ランチに行こうと誘われ今ここに来たのだけど。
直接話ができてよかったかも。
「でもさ、私もあんたと話したかったんだよね。メールじゃ長くなりそうで面倒くさいし」
「ん、何を?」
カフェで焼きたてのパンと自家製サラダにオムレツというランチプレートに意識を向けていた私は、真柴の言葉に視線だけ上げた。
「日向先生って、実はあんたにまだ惚れてるでしょ」
単刀直入に言われて、一瞬言葉を失った。
「昨日砂を迎えに来た時の日向先生の目、あれは未練ありありだったよ」
「は?」
「大事そうに抱き抱えてさぁ……ちょっとジェラシー感じたよ」
「ちょ、何を馬鹿なこと言ってますかね?あり得ないから。あの男はね、酷い男なんだよ?幼気な女子高生をその気にさせて、手酷く振ってさ。なんの罪悪感も持たないようなやつなの」
力説に声のボリュームも、上がっていたらしい。
「砂、声でかい」
真柴の声にハッとして、慌てて周りを見回して我に返った。
「……真柴が変なこと言うから」
「私は思ったことを言っただけだよ」
「それ、見当はずれだから」
今朝になってメールが届いて、ランチに行こうと誘われ今ここに来たのだけど。
直接話ができてよかったかも。
「でもさ、私もあんたと話したかったんだよね。メールじゃ長くなりそうで面倒くさいし」
「ん、何を?」
カフェで焼きたてのパンと自家製サラダにオムレツというランチプレートに意識を向けていた私は、真柴の言葉に視線だけ上げた。
「日向先生って、実はあんたにまだ惚れてるでしょ」
単刀直入に言われて、一瞬言葉を失った。
「昨日砂を迎えに来た時の日向先生の目、あれは未練ありありだったよ」
「は?」
「大事そうに抱き抱えてさぁ……ちょっとジェラシー感じたよ」
「ちょ、何を馬鹿なこと言ってますかね?あり得ないから。あの男はね、酷い男なんだよ?幼気な女子高生をその気にさせて、手酷く振ってさ。なんの罪悪感も持たないようなやつなの」
力説に声のボリュームも、上がっていたらしい。
「砂、声でかい」
真柴の声にハッとして、慌てて周りを見回して我に返った。
「……真柴が変なこと言うから」
「私は思ったことを言っただけだよ」
「それ、見当はずれだから」