Secret answer ~キミノトリコ~
「この名刺に書いてある名前の人は知らないんです」
「え、じゃあなんでそれ持ってるの?」
「この名刺をくれた人のことはたぶん知ってるんです」
「え、なに?どういうこと?」
いまいちはっきりしたことが言えずにおかしな返答をする私に先輩が首を傾げる。
だけど…しょうがない。私もよくわからないんだもん。
そもそもエバーラスティングという会社自体、どんな会社だっただろうか。
音楽レーベル?芸能事務所?…いや、Co.だから…とりあえず株式会社?
もっぱら芸能関係には疎い私が持っている知識レベルは、そんな程度でしかない。
「話が全く見えないんだけど」
「私もわかりません」
…エバーラスティングも、三上さんも…そーちゃんも。
「あ、社長だわ」
「っ、はい!」
先輩の視線の先を追うと、向こうから数人の取り巻きの人を連れた社長が歩いてくるのが目に入って。
「またあとでじっくり」と小声で言って正面を向き、抜け目のない完璧スマイルを浮かべた実彩子先輩に倣うようにして、私も背筋をぴんっと伸ばしたのだった。
「え、じゃあなんでそれ持ってるの?」
「この名刺をくれた人のことはたぶん知ってるんです」
「え、なに?どういうこと?」
いまいちはっきりしたことが言えずにおかしな返答をする私に先輩が首を傾げる。
だけど…しょうがない。私もよくわからないんだもん。
そもそもエバーラスティングという会社自体、どんな会社だっただろうか。
音楽レーベル?芸能事務所?…いや、Co.だから…とりあえず株式会社?
もっぱら芸能関係には疎い私が持っている知識レベルは、そんな程度でしかない。
「話が全く見えないんだけど」
「私もわかりません」
…エバーラスティングも、三上さんも…そーちゃんも。
「あ、社長だわ」
「っ、はい!」
先輩の視線の先を追うと、向こうから数人の取り巻きの人を連れた社長が歩いてくるのが目に入って。
「またあとでじっくり」と小声で言って正面を向き、抜け目のない完璧スマイルを浮かべた実彩子先輩に倣うようにして、私も背筋をぴんっと伸ばしたのだった。