Secret answer ~キミノトリコ~
「これって、何番くらいまであるんですか?」
入場列に並びながら、実彩子先輩にもらったチケットに目を落とす。
「どうだろう…スタンドのキャパは2500くらいだと思うんだけど」
「2500!?」
思わず少し大きな声が出てしまい、慌てて手のひらで口元を覆った。
この番号ってすごいんじゃ…
手元にあるチケットに記されている整理番号は、24。
「え!これ、ものすっごい良い番号じゃないんですか!?」
「茉優ちゃんの記念すべき初ライブに相応しい位置から、今日は見られるわよ~きっと」
人気アーティストのチケットは高値で売り買いされることがあると聞いたことがあるけれど…手元のチケットにはしっかりと実彩子先輩の名前の横にご同伴者様という字が記載されている。
つまりこれは、紛れもなく彼女が自力でゲットしたチケットだということになるわけで。
実彩子先輩おそるべし…
そんなことを考えているうちに開場時間になり、私たちは中へと足を踏み入れた。
「とりあえずペンライトとタオルかな…私、リストバンドも買うけど茉優ちゃんはどうする?」
物販ブースの前で、実彩子先輩が指差す掲示されたグッズ写真の方へと目を向ける。
ペンライトとタオルは一種類だけど、どうやらリストバンドはメンバーカラー分展開されているようだ。
せっかくだしな…
「あ、じゃあ私も買います」
「茉優ちゃんは…紫で大丈夫?」
「あ、はい」
あ、ちょっと恥ずかしい…けど、なんか嬉しい。
実彩子先輩は推しだという響くんのカラーである赤、私はそーちゃんのカラーである紫。
購入したリストバンドを付けた瞬間、感じたことのない不思議な高揚感に包まれた。
入場列に並びながら、実彩子先輩にもらったチケットに目を落とす。
「どうだろう…スタンドのキャパは2500くらいだと思うんだけど」
「2500!?」
思わず少し大きな声が出てしまい、慌てて手のひらで口元を覆った。
この番号ってすごいんじゃ…
手元にあるチケットに記されている整理番号は、24。
「え!これ、ものすっごい良い番号じゃないんですか!?」
「茉優ちゃんの記念すべき初ライブに相応しい位置から、今日は見られるわよ~きっと」
人気アーティストのチケットは高値で売り買いされることがあると聞いたことがあるけれど…手元のチケットにはしっかりと実彩子先輩の名前の横にご同伴者様という字が記載されている。
つまりこれは、紛れもなく彼女が自力でゲットしたチケットだということになるわけで。
実彩子先輩おそるべし…
そんなことを考えているうちに開場時間になり、私たちは中へと足を踏み入れた。
「とりあえずペンライトとタオルかな…私、リストバンドも買うけど茉優ちゃんはどうする?」
物販ブースの前で、実彩子先輩が指差す掲示されたグッズ写真の方へと目を向ける。
ペンライトとタオルは一種類だけど、どうやらリストバンドはメンバーカラー分展開されているようだ。
せっかくだしな…
「あ、じゃあ私も買います」
「茉優ちゃんは…紫で大丈夫?」
「あ、はい」
あ、ちょっと恥ずかしい…けど、なんか嬉しい。
実彩子先輩は推しだという響くんのカラーである赤、私はそーちゃんのカラーである紫。
購入したリストバンドを付けた瞬間、感じたことのない不思議な高揚感に包まれた。