詩集 風の見たもの
【風の精】

長い時間を駆け抜けて魂宿す奴もいる。
そうして生まれた風の精、仲間を捜して飛び回る。

声にならない声上げて、興味の向くままそよそよと、
辺りを漂い続けては、窪みに降りてひと休み。

止まる訳にはいかないが、風の衣を身に纏い
ゆらゆら揺れて佇めば、周りは清気で満たされる。

< 2 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop