詩集 風の見たもの
【魔族】

ローマの人々こう言った。
人にとっての狼は、何と言っても人である。

人の悪どさ残酷さ、挙げればきりがない位、
異世界行けば魔族とか、いるけど人には及ばない。

風はあくまでマイペース。人にも魔にも組しない。
悪かろうと善かろうと、相手構わず吹きつける。

そういや悪魔と言うけれど、善魔や良魔はいるのかな?
人にも良し悪しある様に、魔族も色々いるだろう。

当たり前だと思うけど、人にはそれがわからない。
だから争い絶え間なく、傷つけ合うのが大好きだ。

それを愚かと決めつけて、嘲笑うのは簡単だ。
けれどもそれで終わりでは、今後も何も変わらない。

討伐ばかり考えず、共存共栄目指しつつ、
互いの長所を活かせれば、世の中もっとマシになる。

人間同士の話です。お間違えのない様に。
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