詩集 風の見たもの
【振る舞い】

時々見かけることがある。風ではない風吹かす奴。
先輩風に親父風、専門家風、兄貴風。

実力以上に見せたがる、見栄と虚勢で空威張り。
らしくないことやったって、結果が出なきゃ意味がない。

一方吹かれる奴もいた。一番大事という時に、
臆病風というやつに、吹かれてビビって何もかも
台無しにして泣き寝入り。結果が出なきゃ意味がない。

肝心かなめの風たちは、これにもてんで無関心。
どこ吹く風と決め込んで、思い思いによぎるだけ。
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