詩集 風の見たもの
【人】
長い時間が過ぎ去って、ふと気がつけばそれはいた。
いつからいたのかつゆ知らず、何処から来かも分からない。
自己中、傲慢、それでいて他者の視線も気に掛かり、
恰好つけては恥をかく。げにあさましい、人の性。
奴等はやたら群れたがる。独りじゃ何も出来ないが、
寄り集まれば災禍なす、無視の出来ない有り様に、
流石の風も困り果て、ままよと全て吹き飛ばす。
同じ思いの雷と雨も大地も力添え。
天変地異と人は云う。天変地異はおまえらじゃ!!
掃除する事幾度か、それでも人は生えてくる。
何度やっても心根はそれほど変わる訳もない。
最後は決まって大騒動。毎度の事だがいい加減、
風の精たち慣れてきて、頃合い計るまでになる。
何度やっても変わらない。人が生まれて滅ぶまで、
多少の長短あるものの、おおよそ十万八千年。
長い時間が過ぎ去って、ふと気がつけばそれはいた。
いつからいたのかつゆ知らず、何処から来かも分からない。
自己中、傲慢、それでいて他者の視線も気に掛かり、
恰好つけては恥をかく。げにあさましい、人の性。
奴等はやたら群れたがる。独りじゃ何も出来ないが、
寄り集まれば災禍なす、無視の出来ない有り様に、
流石の風も困り果て、ままよと全て吹き飛ばす。
同じ思いの雷と雨も大地も力添え。
天変地異と人は云う。天変地異はおまえらじゃ!!
掃除する事幾度か、それでも人は生えてくる。
何度やっても心根はそれほど変わる訳もない。
最後は決まって大騒動。毎度の事だがいい加減、
風の精たち慣れてきて、頃合い計るまでになる。
何度やっても変わらない。人が生まれて滅ぶまで、
多少の長短あるものの、おおよそ十万八千年。