傷つけたいほどに憎み、輝く君を思う

嫌みの夜景

「ワオオーーーー!フォーー!」


タクシーで数分移動した所に、海が見える公園があることを思い出した。


そこにあいつを連れていけば、冷たい潮風にあたり目を覚ますだろうと。


「カップルが行きたいデートスポット2017年第5位!」


あいつは無邪気に叫びながら、カラフルにライトアップされた噴水に走って行った。


「おぉおー虹色の噴水だーー!」


「酔いは覚めたか?」


あいつは、手を降りながら階段を降りるこちらを見てきた。


「アサトー!見てーー!ここから見える海の夜景が綺麗だよーー!」


あいつは、夢中になると人の話を聞かない。ただ、さっきより覇気のある声に戻ったようだ。



「こっち来てよ!早く!」











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