砂漠の酒盛りに迷いこんだ猫

おかえりなさい

もうここにいるのはうんざりです。
そろそろ自分のベッドが恋しくなってきました。


ネモがもじもじしていると、ウワバミの尻尾がトン、トンと床を叩きつけました。
なんだか不機嫌そうです。
フウセンウナギがのっぺりとした顔で笑いました。


「ここのところ調子が悪いようだな」


どうも、ウワバミが負けているようです。


「なに、そんなことはあるものか」と、ウワバミは膨れっ面になりました。
けれど、碁盤が埋まっていくにつれて、どんどん機嫌は悪くなります。


パチン。
トン、トン。
パチン。
ドン、ドン。
パチン。
ドンッ、ドン!


太い尻尾がしなやかに床を打つ音は、どんどん大きくなりました。
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