偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
♧同居♧
「……おれはこのまま、ここでおまえとヤッても何の異論もないんやけどな」
ブラックのふっかふかの革張りソファで、稍と抱き合ってキスしていた智史が言った。
「おまえは記念すべき『おれとの初めて』を、こんな散らかりまくった部屋で済ませてもええんか?それとも、寝室へ行くか?」
さもおもしろげに片方の口角を上げて、稍を見下ろしている。
稍は、はっ、と我に返った。
……なっ、流されるとこやった。