偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
「ちょ…ちょっと、そんなに使わんといてよっ!もおっ、信じられへんしっ⁉︎」
稍は身を伸ばして、智史の手から成城石井のいちごバターを奪った。
智史の手には、すでに充分な量のいちごバターが塗られたトーストだけが残された。
「なにすんねや……⁉︎」
智史が氷点下の声になっている。
「食費はおれが出すねんやろが?そんなんいつでも買うたる……せやから、早よ、よこせ」
片眉をぐいっと上げて、トーストと反対の手を突き出す。
「いっ…イヤやっ!これはいつも売ってるってわけやないねんっ。それに、店頭に並んだら、すぐに売り切れる大人気商品やねんからぁっ。
せやから、いつも薄ぅーく薄ぅーく塗ってるのにぃっ!」
稍が胸にいちごバターをかき抱き、必死で抵抗する。
「セコったらしい女やな?
ほんなら、今度見かけたときは全部買い占めろ。
おれの金で、おまえに大人買いさせたる」
そう言いながら智史は、長い腕を遺憾なく発揮し、バスケの選手のように片手で稍をガードをしながら、もう片方の手でひょいっといちごバターを奪還するという、大人げなさを全開にした。
「あ…あああぁ……っ⁉︎」
稍はすぐに手を伸ばしたが、もう遅かった。
つまり、それだけこの成城石井のいちごバターが気に入った、ということである。
ちなみに、智史は特に甘党というわけではない。むしろ、得意ではない方かもしれない。
さらに、稍のつくったふわふわ卵のプレーンオムレツも、味に関してはなにも触れなかったが、瞬く間に平らげていた。
その後リビングに移って、稍によってハンドドリップで淹れられたカフェオレを優雅に飲みながら、タブレットで日経新聞を読んでいた智史は、こんなことを思っていた。
……コーヒーメーカーはもう要らへんな。
燃えへんゴミになるのか?それとも、粗大ゴミ扱いか?家電リサイクルではないよな?
「ちょ…ちょっと、そんなに使わんといてよっ!もおっ、信じられへんしっ⁉︎」
稍は身を伸ばして、智史の手から成城石井のいちごバターを奪った。
智史の手には、すでに充分な量のいちごバターが塗られたトーストだけが残された。
「なにすんねや……⁉︎」
智史が氷点下の声になっている。
「食費はおれが出すねんやろが?そんなんいつでも買うたる……せやから、早よ、よこせ」
片眉をぐいっと上げて、トーストと反対の手を突き出す。
「いっ…イヤやっ!これはいつも売ってるってわけやないねんっ。それに、店頭に並んだら、すぐに売り切れる大人気商品やねんからぁっ。
せやから、いつも薄ぅーく薄ぅーく塗ってるのにぃっ!」
稍が胸にいちごバターをかき抱き、必死で抵抗する。
「セコったらしい女やな?
ほんなら、今度見かけたときは全部買い占めろ。
おれの金で、おまえに大人買いさせたる」
そう言いながら智史は、長い腕を遺憾なく発揮し、バスケの選手のように片手で稍をガードをしながら、もう片方の手でひょいっといちごバターを奪還するという、大人げなさを全開にした。
「あ…あああぁ……っ⁉︎」
稍はすぐに手を伸ばしたが、もう遅かった。
つまり、それだけこの成城石井のいちごバターが気に入った、ということである。
ちなみに、智史は特に甘党というわけではない。むしろ、得意ではない方かもしれない。
さらに、稍のつくったふわふわ卵のプレーンオムレツも、味に関してはなにも触れなかったが、瞬く間に平らげていた。
その後リビングに移って、稍によってハンドドリップで淹れられたカフェオレを優雅に飲みながら、タブレットで日経新聞を読んでいた智史は、こんなことを思っていた。
……コーヒーメーカーはもう要らへんな。
燃えへんゴミになるのか?それとも、粗大ゴミ扱いか?家電リサイクルではないよな?