偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
「ややちゃん、本当に指輪似合ってるよー。そのエルメスの時計にも合うてるしね」
ティファニーを出て、小笠原に「関西弁」が戻ってきた。
稍の左手薬指には、クリーニングされてさらにぴかぴかになった〇・八八カラットのハーモニーがしっかりと収まっていた。
へへへ…と、稍の頬が緩みっぱなしだ。
「稍、こいつの話なんか聞き流せ。返事することはない」
……外商扱いにしてくれたというのに、恩知らずやなぁ。
稍は智史とつないだ右手を、くいくいっ、と引っ張る。
結局、ティファニーを出たらまた「恋人つなぎ」の刑に処せられている。
呆れ果てた小笠原は、もうなにも言わなかった。
「ややちゃんの決断が早いから助かるわ。
……でも、カルティエとかブルガリとか、ほかの店に行かんくてよかったんかな?」
稍はぶんぶんぶん、と首を振る。
「偽装結婚」だというのに、元婚約者からもらって突っ返した「本気のエンゲージリング」よりも遥かに気に入ったし、なによりうれしい。
このまま、ずーっと見ていたくなる。
……なんでやろ?
稍は首を傾げた。
「……青山、次は『服と靴とカバン』やっけ?」
「おう、神戸に帰って挨拶せんとあかんからな」
「ややちゃん、本当に指輪似合ってるよー。そのエルメスの時計にも合うてるしね」
ティファニーを出て、小笠原に「関西弁」が戻ってきた。
稍の左手薬指には、クリーニングされてさらにぴかぴかになった〇・八八カラットのハーモニーがしっかりと収まっていた。
へへへ…と、稍の頬が緩みっぱなしだ。
「稍、こいつの話なんか聞き流せ。返事することはない」
……外商扱いにしてくれたというのに、恩知らずやなぁ。
稍は智史とつないだ右手を、くいくいっ、と引っ張る。
結局、ティファニーを出たらまた「恋人つなぎ」の刑に処せられている。
呆れ果てた小笠原は、もうなにも言わなかった。
「ややちゃんの決断が早いから助かるわ。
……でも、カルティエとかブルガリとか、ほかの店に行かんくてよかったんかな?」
稍はぶんぶんぶん、と首を振る。
「偽装結婚」だというのに、元婚約者からもらって突っ返した「本気のエンゲージリング」よりも遥かに気に入ったし、なによりうれしい。
このまま、ずーっと見ていたくなる。
……なんでやろ?
稍は首を傾げた。
「……青山、次は『服と靴とカバン』やっけ?」
「おう、神戸に帰って挨拶せんとあかんからな」