偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎

「……悪い」

そう言って智史は稍から離れ、立ち上がった。
そして、スマホをタップし、電話に出る。

「麻琴……何の用だ?」

会社での彼の定番の、氷点下の標準語だ。

智史はスマホで麻琴と通話しながら、リビングを出て行った。

< 308 / 606 >

この作品をシェア

pagetop