偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
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MD課のスペースに行くと、もうすでに青山チームのメンバーはいて、業務を始めていた。

でも「派遣」の稍は、決められた時間に入れば全然OKだ。妙な気遣いが無用っていう点では、派遣っていいかも、と思う。

所定の場所に置いてあったPCを持ち上げて、辺りをきょろきょろしていると、青山と目が合った。

今日は昨日のスーツ姿と打って変わって、ボタンダウンのオックスフォードシャツにテーパードパンツというラフな格好をしていた。

リムレスのレンズが「早く隣へ来い」と光った(ように見えた)。

仕方なく、いそいそと右隣へ行き「お、おはようございます」と挨拶しながら椅子を引いて座った。あわててPCを立ち上げる。

左隣から「おはよう」と、くぐもった声が返ってきた。

早速社内メールをチェックすると、膨大なデータが「青山」という名の下、送りつけてあった。

稍はこれから業務開始というのに目眩(めまい)がした。

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