偽装結婚はおさない恋の復活⁉︎
ブラウスのボウタイが、しゅるるっと解かれる。
ブラウスのボタンが手慣れた指で外されていく。
「ちょ…ちょっと、自分でできるから出てってよ……」
稍が「抗議」するが、その声は弱々しい。
智史は構わずにボタンを外し終わったブラウスを剥きはがすように脱がせる。
そして、しゃがんで立膝をつき、稍のグレンチェックのワイドパンツをずりっと下ろした。
さらに、キャミソールの左右のストラップから稍の腕を引き抜き、ずりっとして、下まですとんと落とす。
中から淡いブルーのレースのブラが現れた。
智史はじっとそれを見つめながら、後ろのホックをぷつっと外して、めくるようにブラを脱がせると、稍の上を向いた形のよい乳房がぽろんとまろび出た。
「ちょ…ちょっと……智くんっ⁉︎」
稍はあわてて両手を交差させて両胸を隠す。
すかさず、ブラとお揃いのショーツがパンストと一緒に引き下ろされた。
「ぅわぁーーっ⁉︎」
恥ずかしさのあまりしゃがみこもうとする稍の腕を取って立ち上がった智史が、
「今度はおまえがおれを脱がせろ」
と言って、首をくいっと突き出す。
ネクタイはすでに取られていて、ワイシャツのボタンは上の二つが外されていた。
稍は渋々、その下からのボタンを外していく。
智史は稍からぎこちない手でゆっくりと衣服を脱がされながら、自由になった自らの手は稍の乳房をすっぽり包み、親指でその突端を自在に弄んでいた。
稍の手がぎこちなくなるのはそのためでもある。
しかも、自分は真っ裸のまま相手を脱がさなければならないのだ。