君の声が聞きたい

《朝日くんって私のこと嫌いでしょ?》


急に見せられた文字


嫌いって


「…いや、そんなことは《だって喋れないんだよ私。


そんな子嫌いに決まってるよ》



そう見せてくる松田の顔は寂しそうだった



「…でも喋れなくなったのは原因があるんだろ?」



俺がそう言うと松田は驚いた顔をしていた


そして、


《何でそれを知っているの?》


そう書かれた文字を突き出された


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