君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。


逢が会計をしている間にジュースをふたつ店員さんから受け取る。

『…はい、逢の。奢りありがとう』

『えへへ、こちらこそチケットありがとう』


こんな可愛いの、他の男が見ないわけなんてなくて、視線を感じては腹立たしく思う。


『逢、今フロア人多くなってるからはぐれないようにな』

そっと肩を抱いて俺の方へ寄せると控えめな返事が返ってきて胸が鳴った。


『あ、そういえば…あのふたりは?』

俺がハッとしてそう声にすると逢も周りをキョロキョロと見渡した。

『あっいた』

逢がそう言ったけれど俺は見つけられなくて、逢の顔の横に顔を寄せて彼女が見ている方を見た。

『あ、ほんとだ』

あいつら…いい感じじゃんか。

俺たち別に来なくてもよかったんじゃ…

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