君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
それに気付けず“好きなのは俺だけ”なんて、消極的すぎて笑える。
今思い出すと、逢はちゃんと俺のことが好きだって顔にも態度にも出てたじゃねぇかよ。
ほんとに馬鹿。
今更後悔したって、前の世界の逢はもう居ないんだよ。
「…だから、この世界の逢は、絶対幸せにする」
ベッドにダイブした格好のまま思い出した過去は甘酸っぱくて、とても幸せなものだった。
“逢の代わりに、この世界から居なくなる”
例えそれが俺の最期を示しているものでも、もう決めたから。
神様は、俺を真っ暗な世界から連れ出して、またチャンスをくれた。
黒い契約だっていいよ。