君はいないのに今日も空は綺麗で、僕は泣いてしまった。
……いいな。
心の奥で少しだけ沸いたその気持ちも、声に出してはいけないからすぐに消した。
「行こうか、四人で祭り」
俺がそう声に出すと三人は嬉しそうに笑って頷く。
「みんな浴衣?」
そうなら俺買いに行かねぇと…
「俺は私服で行くけど、日向と逢ちゃんは浴衣がいいな〜」
語尾にハートでも着きそうな口調でそう言った理久。
「うん、二人とも浴衣で行くつもりだよ」
逢の、浴衣か。
きっと綺麗なんだろうな。
理久が私服なら俺も浴衣着なくていいか。